逃げられた
『逃げられた・・・』
ちょっと前に珍客のお話をしたと思いますが、今回もそれに似たお話です。
と言っても今回のお客様は、あまり歓迎したくないお客様だったので、ちょっとだけ格闘しました。
得意のカメハメ波や波動拳もイマイチヒットしませんでした。
では詳しくお話します。
私が油断をしまくっているその隙にお客様はやってきたのです。
「プゥ〜ン」とかいう嫌な羽音を響かせながら私の周りをユラユラと飛んでいるではありませんか。
こうもバカにされては私のハナクソばかりのプライドが許すことはできません。
そうです。戦いの火蓋は切って落とされたのです。
私がまずは先制攻撃として少林寺拳法を炸裂させようと「アチョ〜、アチョ〜」と言いながらチョップやキックの雨嵐でしたが、まともにヒットしませんでした。
体力的に限界を感じた私は、少しばかりの休憩をとっていると、私の左手の甲にピタッと止まって、私のとってもヘルシーで美味しい栄養たっぷりの血をチューチュー吸っているではありませんか。
油断も隙もあったもんじゃありません。そこで私は疲れた体に鞭を打ってなんとか反撃に出ようと思いましたが、時すでに遅し。
すでにお客様はこれまた「プゥーン」というなんとも言えない羽音を響かせながら暗闇へと消えて行ってしまったのです。
残念無念の完敗です。
そんな珍客のお話でした。今日はこの辺で。
ちなみに私の左手の甲は、痒くて仕方がありません。しかも次の日の朝には左足の指先もやられていました。
次回の対戦では本気と書いてマジに必殺技を繰り出したいと今から修行を積んできます。
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