チイサナコイノモノガタリ
『小さな恋の物語』
-出会い-
前回の続き
少女は驚き、自転車を止めました。
少女の驚いた顔にますます緊張が走ります。
少年は意を決してさらに声を振り絞り出しました。
「あ、あの、、、ぼ、ぼ、僕と、、、」
少年の体中が震え出します。
「こ、今度、、、い、一緒に、、、」
少年は精一杯の勇気を振り絞りました。
「は、は、話がしたいです!」
「・・・。」
こんなに時間が長く感じたことは、生まれて初めてです。
少女の驚いた顔は、時間が経つにつれて、少しずつ和らいできました。
そして、ついに少女が口を開きました。
「は、はい・・・。」
その声が少年に届いたのかどうかは、いまだにわかりません。
でも、少年は感じ取りました。少女の口が、「はい」と動いたことを。
少年の心の奥が、何か今まで感じたことのない、温かいようなものに満たされていくのを感じました。
少年は、「土曜日の10時!中央公園で!」と言い放ち、体の震えを何とか抑えながら、少女の前からぎこちなく立ち去りました。
少年は、少女の返事を聞かなかったことを、後から思い出しました。
でも、なぜか少年の気持ちは、晴れやかで、すがすがしい気持ちと、まだ止まらない胸のドキドキが、たまらなく「うれしい!」という感覚になっていました。
そして少年は、一体いつになったら土曜日がくるのか、と眠れない夜を、何も手につかない日々を過ごしました。
土曜日、はたして少女は少年の前に姿を現すのでしょうか。
ということで、この「小さな恋の物語」、いかがでしたか?
この物語は、もう少し続きがあります。しかし、毎日更新するのは、時間の関係上難しいことに、今頃気付きました。意外とお茶目です(笑)
皆様からの「エーーーーッ!💢」というお怒りのお声が、耳鳴りのように聞こえてきそうですが、1週間程度、お時間をください。
この続きを、というより、さらに内容をリニューアルして物語の全てをお届けしたいと思いますので、今しばらくお待ちください。
今日は、反省の意味を込めまして、ランチはカップラーメンにしました(泣)温泉卵つきです(笑)
この物語のご意見、ご感想もお待ちしています。
それではこの辺で。
怒ったら、ダメよ、ダメダメ!
0コメント