Story of Uncle

『Story of Uncle』

 おじさんは思いました。「希望を叶えてあげたい」と。

 昔、ある所に何の変哲もないおじさんがいました。

 おじさんは人が好きです。人とふれあうこと、人と話すこと、人と分かち合うことが大好きなのです。

 おじさんは、いつものように町の人達と話をしていると、ある家族の話を聞きました。

 その家族には子供がいましたが、子供はみんなから「出来損ない」だと、言われているそうです。そこで、おじさんはその子供と話をしようと思いました。

 おじさんはその子供に会い、話を始めました。

 その子供は、とても目を輝かせて色んなことを話してくれました。そこでおじさんは気づきました。「絶対に出来損ないではない」と。

 おじさんは昔から信じていることがあります。それは「出来損ないの子供なんかいない」と言うことです。もし出来損ないの子供がいるとすれば、その子供に教える方法を知らない大人がいるだけだと。

 おじさんは考えました。三日三晩、いやそれ以上に考えに考えました。そしてあることに気が付きました。

 勉強でもなんでもそうなのだが、何かを始める時、必ずと言っていいほど「基本」に当てはめようとします。

 例えば、人間が歩く時、基本的な歩き方を学びます。しかし、人間は十人十色で、歩く姿勢も歩幅もスピードも手の振り方も歩く目的も筋力も全く違うのです。

 しかし、基本的な歩き方に当てはまらないと、「できない」と決めつけてしまうことが多くあります。

 「できない」と思われた人は、歩く楽しみを見出すことなく歩くことを嫌いになります。

 おじさんは思います。「基本」は後回しで良いと。まずは、歩く楽しさを見つけることが大切なんだと。

 歩いた先にどんな楽しいことがあるのか?歩きながら見る景色はどんなに素晴らしいか?誰かが隣にいて歩いた時はどんなに楽しいか?

 楽しさを味わうことができれば、きっと「基本も覚えたい」と感じるはず。そうすれば例え基本が苦痛であっても、楽しく覚えることができるに違いないと。

 おじさんは作りました。基本ではなく、楽しさを覚えるためのに「aiair ―あいえあ―」というステージを。

 「出来損ない」と言う言葉すら消えちゃう位、楽しさを味わえる場所を。挫折しても何度でも挑戦できるステージを。

 aiair ―あいえあ―という存在がそんなステージになればと、おじさんは願っているのです。

 いつも空気のように、気が付けばすぐそこにある「aiair ―あいえあ―」

 誰一人として同じ人はいません。顔だって、髪型だって、背の高さだって、肌の色だって、声だって、感じる心だって、足の長さだって、好みのタイプだって様々です。

 誰もが皆、楽しみながら新しい自分を見つけ出せるように。

aiair

~aiair~   ”あいえあ”  ”I air”   -まるで”空気”のように、いつの間にか”すぐ近く”に-

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