I miss you

『I miss you』




 〜心地よい風が、僕の心を通り過ぎて行きました。

 出会いは、ある春の日の静まり返った図書館。初めて見る制服じゃない姿の君が言葉をかけてくれたその瞬間、僕の心に温かい何かが芽生えた。

 桜の花びらが彩りを与える春、始業式、クラス替え、君は僕の隣の席。

 僕はただ、君の笑顔を見ているだけ、それだけでよかった。

 夏の日差しが素肌に突き刺さる夏休み。偶然街で君と出会って初めて飲んだコーヒー。慣れない苦味と君の笑顔が僕を少しだけ大人にしているように感じ、見上げた空は秋の彩りを告げた。

 この気持ちを伝えたい。

 北風が身にしみる冬休み。もうすぐ君は卒業。

 残された時間はあとわずか。

 勇気を。ほんの少しだけ勇気がほしかった。

 空が、春の日差しに近づきつつある卒業式当日。僕は精一杯息を吸い込んで、ずっと胸にしまっていた想いを伝えるため、運命の扉をノックした〜

 今日はスペシャルな日になるといいですね。

 ハッピーバレンタイン!

aiair

~aiair~   ”あいえあ”  ”I air”   -まるで”空気”のように、いつの間にか”すぐ近く”に-

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